経済指標説明
アメリカ・FRB政策金利とは
米国の金融政策を決定する会合である連邦公開市場委員会(FOMC:Federal Open Market Committee)において決定される米国の政策金利のことです。フェデラル・ファンド金利(FF金利)誘導目標が対象となっており、2008年12月より、0.25%のレンジで目標が示されています。FOMCは年8回の定例会合と必要に応じた臨時会合が開催され、その中で総裁・副総裁を含む最大7名の常任理事(欠員あり)と、12の地区連邦銀行総裁のうち常勤のNY連銀総裁と持ち回りによる4名の地区連銀総裁の、最大12名による投票で政策金利が決定されます。発表時間は米国夏時間採用時、日本時間午前3時、米国標準時間採用時、日本時間午前4時です。年8回の定例会合のうち、4回の会合で参加メンバー(投票権の有無にかかわらず全員)による今後数年間の年末時点での経済成長率・失業率・物価・政策金利水準の見通しが、政策金利や声明の発表と同時に示されます。また、政策金利発表の30分後にFRB議長の記者会見が行われます。米国の政策金利水準は米国経済動向に大きな影響を与えることから、世界中のすべての指標発表の中でも特に注目度が高い発表となります。市場の事前見通しが分かれているとき、事前見通しと違った結果が出たとき、声明などで今後についてそれまでの見通しとは異なる印象を与える示唆があった時などは、相場が大きく動くことがあります。